思い付きで訳の分からないことをいうあの社長・・・なんとかしてくれないかなぁ・・このため息、共感できるわぁという方、もうため息をつかなくてもいいのです。困った社長に振り回されなくなります。あなたのコアバリュークリエーター、 ユキーナ ・サントスです。

あなたの独自の価値観、みつけていきませんか?

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物事の本質を見極めることがいかに大切か、という話をしています。

オフィス環境の向上についてですが、どうして良いオフィスにしなければいけないのか?この根本の問題をまず考えたいですね。これからお話をしたいと思います。何のためにオフィスを良くするのか?この理由が会社と従業員で違っているのではないかということです。

これをお話する際に、不動産業界の一つの例をお話します。

1990年代後半、不動産の証券化ということが言われました。今は、みなさん不動産REITなどありますので、馴染みが深いのではないでしょうか?当時、証券化はその時代の最先端のトレンドになったわけです。日本がこれまでやっていたことが古い、こんなことをしていては世界から取り残される、世界の流れに乗っていかなければいけない。こんな理由で、私がやっていた不動産の評価の分野でも、これまでのやり方をやめろと言われました。そして一番新しいやり方を取り入れないといけないといわれました。

その時に、心の中で大きな疑問がありました。どうしてなんだろう?これです。

何故かといえば、欧米を中心としてこの流れになっているからだ。日本はずっとこんなやり方を続けていたら、世界から取り残される。日本のやってるやり方が古い。

周りの大人たちはこんな答えを言っていました。

さらに私は周りの人に、そして自分に問いかけました。日本のこれまでのやり方の何がどういけないのか、それを続けているとどのような困ることが起こるのか?そしてその困る事は、本当に欧米のやり方で解決できるのか?これをいつも考えていました。

誰に聞いてもその答えはありません。欧米のやり方を導入する。この命令のために、日本人はみんな、身を粉にして働きました。たくさんの日本人が、このミッションを達成するためにボロボロになって働いていたのです。

それでも、日本の職場では、私の疑問への答えを見つけることができませんでした?

どうして? 世界がこうだから・・・では答えになっていないのです。


この根本的な疑問が解決できなかったので、私は海外に留学しました。欧米のやり方を学べば、この疑問が解決できると思ったからです。

そして2005年から留学しました。

留学して分かった事があります。

欧米のやり方は効率性重視である。いいところもたくさんある。けれども機能しないところもたくさんあるのです。日本のやり方が100%悪かったわけではない。ということを発見しました。

日本は、日本のやり方を続けていても、困る事はなかったわけです。実際、ヨーロッパでは、昔からのやり方をいまだに続けているところはたくさんあります。それは、そのやり方で困っていないからです。

では、なぜ日本が欧米のやり方を進めないといけないのか?

アメリカを中心とした外国人が日本の不動産を買うことができないからです。彼らのやり方で日本の不動産に投資することができないからです。

先進国の中では、おそらく日本だけだと思います。自国の不動産の所有権を100%外国人が持つことができるのです。こんな国は他にどこもありません。言葉は悪いですが、途上国であっても、外国人の不動産所有が制限されています。そうでないと国が守れないからです。

けれども日本は、外国人土地所有法が効力を発揮していません。この狭い国土でありますが、100%外国人が保有することも論理的には可能なのです。

日本の巨大な資産は、民間及び企業が持つ貯蓄です。1%にみたない金利であっても、貯蓄を続けるという国民性は、欧米の人々には理解ができないのです。ここから様々な手段を使って日本の富を海外に移そうとする動きがあるかもしれません。

不動産の証券化を一つのスキームを考えてみると、本質は日本人以外の外国人がいかに日本の不動産から得た収益を自分たちのところにもっていくのか、この仕組み作りだといえるかもしれません。

これが本質です。

この本質がわかれば、自分達の立ち位置がわかるのです。この仕組みのために日本人である自分が何をすればいいのか?

不動産投資の目的は何なのか?

その目的のためには何が必要なのか?

それであれば、この流れにどう対応すればいいのか?

欧米のしくみのいいところを取り入れ、日本のしくみの機能しないところを解消していく、ここに徹すればいい、ということがわかります。

さて、オフィス空間の話から日本の不動産証券化の話になりましたが、明日、ホワイト企業になるためのオフィス空間について、もう一度お話をしたいと思います

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。