こんにちは、あなたの心に寄り添う不動産アドバイザー、ユキーナ ・サントスこと富塚祐子です。

今回は部下の処遇、昇進の考え方について、書いてみます。

稲盛氏が尊敬する、西郷隆盛の考え方について紹介します。

中でも
「功労ある社員の遇し方」は大変勉強になる部分だと思われます。
「廟堂に立ちて大政を為すは、天道を行うものなれば、些とも私を挟みては済まぬもの也」
天下国家を治めていくのでも、わずかな従業員しかいない中小零細企業の経営を行っていくのでも、それは天道、正しい道を実行することなのだから、少しの私心も挟んではなりません。自分というものを入れなければ、心を常に公平に保つことができますし、正道を歩むことができる、と西郷は言っているわけです。

「故に何程国家に勲労あるとも、その職に仕えぬ人を官職を以って賞するは善からぬことの第一也」とあります。

 

明治維新後、「誰をこの大臣に据えようか、誰をこの役職につけようか」と考えたときに、明治維新で功労のあった人、活躍した人、頑張った人が大臣に選ばれたり、要職につきました。その様を見て、西郷は「そうではないと思う」というわけです。その官職に堪えうる能力と人格、見識を持った人を選ぶべきであり、勲労があったからという理由で官職につけたのでは、政治がうまくいかないのだ、と西郷は言っているのです。
然らば功労のあった人、明治維新でよくがんばった人はどのように遇すれば良いのか。それは官職を授けるのではなく、その人には俸禄というご褒美、つまり給料やボーナスなどをあげて大事にしていくようにしなければならないのだ、と西郷はいっているのです。

→ 日本の官僚主義や政治の中の良くない部分というのは、この頃に大きな原因があるように思います。今回のコロナの騒動を見ても2011年の時の東北大震災及び放射能騒動の時と同じです。官僚や政治家が日本人を守る政策が取れなくなっているのだなと思いました。

2011年と今の自分を比べて、今の方が少しは、その背景を理解することができるようになっているのかなと思います。世界の中の日本というのは、ある意味日本人自身の象徴です。本当に日本人のためになることをしようと思っても、自国だけではなく世界中のあらゆる方面から圧力がかかります。その結果、お粗末な事しかできなくなっている、これが現状です。

だからこそ、京セラのような存在が大変重要だと思います。四面楚歌のようなところで、ビジネスを始めて、フィロソフィーをもとに世界に冠たる企業になった。経済力を持った、というのが大切なのです。まさに稲盛氏が教えてくださっているフィロソフィー、これを持ち続け、これをベースに努力を続けることが、この先の日本と日本人の生きる道なのだと思います。

また稲盛氏はこのようにもおっしゃっています。

協力をしてくれ、功績があり、情においては忍びないからというだけで、そういう人を要職につけて遇する事は間違いだ。

苦労があった人に対しては、ご褒美として給料やボーナスをたくさん出してあげて、責任のある地位にはつけないほうがいいと言っているわけです。

自分と一緒に辛酸を舐め、苦労してくれた人を専務などの会社の要職に付けている人情の熱い経営者もいます。

一見非常に立派です。

しかし、その専務が見識を持っていないために、会社が伸びていかないというケースがあります。

一方、功労はあるけれども、能力が足りない人を、現在の当社の専務にはふさわしくないからと無理に追いやり、冷遇し、例えば大手商社出身の人などをよんできて専務にする、「わが社は今後上場し、日本有数の会社になっていくのだ」と意気揚々とぶち上げる経営者もいます。

そうすれば、創業の功労者は冷たい処遇に反発して、やがてやめていくことでしょう。

しかし、後に外から来て専務になった優秀な人が、会社に対して高いロイヤリティーを持ち、忠節を尽くしてくれる保証がありません。

さらに創業の功労者たちが辞めていくことで、会社を発展へと導いてきた考え方や風土がたちまちに希薄化し、社内がガタガタになってしまうというケースがよくあります。

 

台湾のカミングアウトしたIT大臣のような方が、日本に現れたかというと、それは難しかったと思います。稲盛氏も政治家や官僚との対立で、とても苦労されたことは機関紙で書かれています。

日本人一人ひとりの人間性が高まっていく以外に解決策は無いように思います。

だから、稲盛氏はこれほどの熱意とエネルギーを注いで、企業経営の要諦を説かれている、

リーダーとして何をするべきか、これを説かれているのです。

本当に不安な時期ですが、日本という国、その政治や国の仕組みを考え、毎日毎日をド真剣に生きていくこと、これ以外に正道はないと思います。

西郷が残した言葉に「真の日本人は、焦土の中から生まれる」というのがあります。

 

稲盛氏が解かれるように、宇宙の意志と調和する心を持っていれば、どんな境遇にあっても日本人の魂は成長していける。このように解釈しています。

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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