昔、人から言われたことが、トラウマになって新しいチャレンジができない・・・このあなたのトラウマも、時間をかければ解消することができます。あなたのトラウマリリーサー、ユキーナ・サントスです。

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少し前に熟年離婚の話をしました。
「あぁ、熟年離婚」
https://ameblo.jp/ohhappiness/entry-12383050366.html?frm=theme

今日はこちらの続きです。
これまでの50年にわたる確執があるので、離婚しても、奥さんの心は軽くならない、それならば心を軽くしたい、ここにフォーカスしたのです。
心を軽くするには、感情の解放をします。
自分の思いを吐き出してしまうと、その考えに取り憑かれてしまいそうで怖い、と思う方がいますが実は逆です。その考えから、 解き放たれるためには、それを自分の中からずるっと引き出し、客観的に眺めてみることで、その思いがだんだん小さくなっていきます。

 

この感情の解放に必要なことは、過去の辛い出来事に会った時に、その時に自分がどう思ってどう感じたのか、これをもう一度自分の心に蘇らせること、これを行います。

人によってはとても苦痛を伴う作業です。だからなかなか尻込みしがちです。
これができるようになるために、ちょっとした準備が必要です。

それが、感情を出しやすくするということ。
忘れていた感情を呼び戻す、このトレーニングを行うことです。

 

一度に人の感情に揺さぶりをかけると、トラウマがより一層強くなってしまう場合もあるので、焦らずにじっくり行います。その時に感情思い出すという作業が大切になります。
自分の周りにある心地いいもの、これに触れるだけでも自分の感情にはとても良い癒しになる場合があります。

この熟年離婚を決意された、 H さんのお話をします。

離婚を決意したけれども、やはり経済的なことや、自分の将来に本当に不安がある、これが隠せない、Hさんはこう思っていました。けれども離婚の経緯は、過去50年近くにわたって積み上げられた、 H さんの不幸のメモリーなのです。そこには子供を亡くしたという不幸も含まれています。

自分の人生を変えていくためには、感情の解放が不可欠なのですが、 H さんにとっては感情を出す、というところが一番のハードルでした。

感情を押し殺す、悲しいという気持ちを持ってはいけない、自分は一生幸せになってはいけない、
こう自分に深く誓って今までを生きてきたのでした。

感情の蓋があまりにも硬いと、それをこじあけるのは大変です。力で無理矢理こじ開けるのではなく、自然と緩めていくような方法をとります。

私がまずおすすめしたのは、大自然に触れるということでした。
私は沖縄で、ほぼ毎日海辺をウォーキングしていますが、 これをH さんにもすすめました。
青い海を見て、海風にふれて、波の音を聞きながら歩く、これだけでも、感情を軽くする効果があります。
さらに、この効果は高いのですが、感情を思い出してもらうために、動物を飼ってもらうのをお願いしました。ちょうど、親から離れた子猫がいたので、その猫の里親になってくださいとお願いしたのです。
最初はしぶしぶだったのですが、飼い始めてみると、子猫を病院に連れて行ったり、猫用のトイレを作ったり、とても楽しそうに世話をしてくれました。

 

こうして一か月以上経ちました。ある時 H さんが私にメッセージをくれました。
ユキーナさん、あの子猫を抱いていて、この前どういうわけか、涙が溢れてきました。何が起こったのか私にもわかりません。

でも仔猫の心臓の音や、体温を感じているだけで胸が苦しくなって何かがこみ上げてくるようにうわーと泣いてしまったのです。

23年前に亡くなった、あの子の顔もパーッと自分のまぶたに浮かんできました。

1日中泣きました。もう10年ぐらい涙は流していなかったです。でも1日中泣きました。

Hさんはこうしてその時の状況を教えてくれました。

私はこんな風に返信しました。

「つらかったと思いますが、状況を教えていただいてありがとうございます。これからどんどん昔のことを思い出して行かれると思います。その度に、やっていただきたいことがあります。思いっきりご自分を責めてください。思いっきり悲しみを出してください。そして少しずつでもいいので、心の底にしまった思いを紙に書いてみてください。書いたら、さしつかえなければ、見せていただけるとありがたいです。」

H さんにはゆっくりですが、この感情を書き出すというワークに取り組んでいただいています。

H さんの中では、蓋をして自分が生涯償っていこうと思っていた大きな罪の意識が、少しずつ緩んできたのだと思います。

H さんにとってはこれからですが、こうして感情を解放することがとても大切になります。

感情は、蓋が硬ければ硬いほど出しにくくなっていますので、ゆっくり緩めていくことが必要になります。自然に触れたり、自分が楽しいと思うことをしたり、生き物に触れることで、この感情の蓋が緩んでいくことがあります。
過去のトラウマは焦らずに、じっくり向き合いましょう。時間はかかりますが、まず感情を解放していくことで、 自分が気づかなかった、本当の真実に気づくことができます。

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。